かけがえのない君のために
彼女に向かって真っ直ぐに歩いて目をそらさない。


私が私の手で終わらせるの。


私をすべて受け入れてくれたかけがえのないあなたのために。


私が強くならなくちゃいつまでも縛られていればきっとまた蓮都くんを苦しめることになるかもしれない。


そんなことしたくない。させたくない。だから負けない。


「あなたのしたこと、一生許さない」


「訴えるの?すれば?鈴木くんも見てたなら証人にもなるだろうし、あたしも控訴しないわよ」


「そんなことしない。もうそんな過去に縛られない。だから二度と私と蓮都くんの前に現れないで!許さないけど忘れる。だから早くここから出て行って!!」




あなたへの復讐はわたしが幸せになること、そして強くなって乗り越えること。



それが最大の復讐だよ。
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