大人の恋愛~背徳の行方~
3年前もそうだった。

梨桜は、螢がかなり疲れていると、必ずマッサージを施していた・・・・

今も、梨桜のマッサージを施されると、躰の緊張が段々ほぐれて来て、
躰がとてもリラックスできるのが、よく解った。

「あぁー、梨桜・・・最高・・・・気持ちいい・・・・」

梨桜は、クスクスしながら、螢の躰を少しずつ解していった。

平日は、梨桜のマンションに帰り、土曜日は、自分のマンションに帰るが
日曜日は、真紀が居なければ、梨桜のマンションに帰るという、
2重の生活を螢は、送っていた。

しかし、いつまでもそうはいかず、真紀が安定期に入った7月には、真紀は
マンションに帰って来た。

そうは言っても、螢の仕事は、この7月に、辞令が出たため、完全に
海外事業部の人間になり、辞令が降りたことにより、責任が増え
今までよりも、より一層、忙しくなっていった。

そうなると、螢は、自分のストレスがたまる為、平日は、殆どマンションへは
帰らず、会社に泊まるか、梨桜のマンションに泊まる生活になって行った。

最初のうち、真紀は、かなり不満だったが、一度、螢に、

「遅くても良いから、マンションへ帰って来てほしい!」

と、訴えると、仕方なしに、螢は、平日、マンションへ帰った事があったが、
真紀は、螢の纏う雰囲気が、ピリピリした状態で、一晩中続いたため、
二度と、会社に泊まることに、文句を言わなくなった。

真紀にしてみると、いつもの螢でないと、どう対処していいのか
解らないのだ・・・・。

真紀は、姉妹だった為、身近な男性は父親しか見ておらず、

確かに付き合った男性は何人かいたが、皆、紳士的で、父親も
子供達の前では、優しい父だった為、男の人の機嫌が悪いと
どう対応していいのか、真紀には解らなかった・・・。

所詮、真紀はお嬢様で、大切に育てられてきた為、、ピリピリ
とした螢が側にいると、自分の気が休まらない事に気が付き、螢に

「忙しいなら、無理しないで、会社に泊まって!」

と、結局は、無理を言わなくなった。
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