大人の恋愛~背徳の行方~
その日、螢は、実家に帰ると、皆は驚いていた。

「どうしたの?こんな荷物を持って!?」

「あぁー、マンションを出てきた・・・・」

「えっ・・・・、真紀さんと何かあったの?」

幸子は、不安そうに螢を見た。

「俺、NYに転勤になるんだ。だから、凛も小さいし、真紀の事も
 考えて、日本に残るように言ったら、喧嘩になったんだよ・・・・
 暫く、いるから・・・・このままじゃ、真紀とはいられない!!」

「螢・・・・・あなた・・・・・・」

幸子は、螢の苦しそうな顔を見て、転勤だけが喧嘩の理由ではない様な
気がした。

「理、ちょっといいか?」

「あぁー、今行く!」

理は、螢の後を付いて行き、螢の部屋に入ると、

「先週、真紀と会ったんだって?」

「あぁー、梨桜と、個展を見に行った帰りに、ばったりと・・・・」

「なんか、梨桜に、とんでもない事言ったみたいだが・・・・」

「あぁー、でも、俺も、真由美さんも、反論して、梨桜もきちんと
 話をしたから・・・・・・」

「何故、俺に言わなかった!?」

「・・・・梨桜と話をして、真紀さん、あの時、梨桜の名前を聞くと
 雰囲気が一気に変わったんだよ・・・・
 梨桜もそれに気が付いて、それで、二人で、真紀さんがどう出るか
 様子見ようとなったんだ・・・・」

理の話を聞いて、螢は、梨桜と螢の今の関係がばれているのではないと
理解した。
< 186 / 232 >

この作品をシェア

pagetop