大人の恋愛~背徳の行方~
そのせいで、梨桜も、螢がNYに旅立つと、結構頻繁に、高丘の家に
遊びに行っていた。

今では、高丘の庭には、家庭菜園も出来、日々、幸子は、収穫を
楽しんでいる。

梨桜は、今はまだ螢以上の男性はいないし、未だに螢が好きなので
無理して、忘れる事をするのは止めようと、自然に時が、解決してくれるのを
待っていた。

そんな梨桜の気持ちを、十分に理解している、高丘の人々や、香奈も
梨桜を、温かく見守っている・・・・

そして、螢が旅立って、半年が経った頃、梨桜の親友の環と黒木が
結婚することになり、螢は、半年ぶりに帰国することになった。

螢は、この帰国する際、1週間の予定で帰国し、結婚式に合わせて、
日本での仕事も、その時に合わせた。

そして、螢は、真紀を、NYに残したまま、帰国した。

帰国する際、真紀たちがいないと聞いたので、理は、梨桜に
声をかけた。

「螢を迎えに行くけど、一緒に行くか?」

「えっ・・・・」

梨桜は、何で今さら理が梨桜を誘うのか解らなかった。

「実は、螢の様子がおかしいみたいなんだ・・・・」

理の言葉に、梨桜は驚きを隠せなかった。
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