大人の恋愛~背徳の行方~
翌日、いつもの土曜日が始まった。

今日は、螢は、午前中用を足してから、お昼には梨桜の部屋に来ることに
なっている。

お昼ご飯を用意し終わると、螢が、来た。

「ウヮー、今日は天丼だ!山菜もたくさんあるな!!」

祖母から、春の山菜や筍など送られてきたので、お昼は天丼にし、
夕ご飯は、筍料理にしようと準備をしていた。

お昼ご飯を食べ終わると、梨桜は、意を決して

「螢、話があるの・・・・」

「どうした・・・梨桜?」

螢は、梨桜を後ろから抱きしめるようにして座っている。

「あのね・・・・教授から、水曜日に呼び出されて、私に、
 今年の交換留学生に、どうかって!?」

螢の動きが止まった。

「・・・・螢?・・・・・・」

「・・・・梨桜、返事はどうしたの?」

「うん、家族と相談して、今月中に返事をしますって言ったよ。」

「梨桜は、行きたいの?」

「うん、私の夢の一つだから。行って来てもいい?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・螢?・・・・・・・」

何も返事をしない螢に、不安になって、振り向くと、螢は、
今まで見たことがないような、怒りと悲しみに満ちた顔をしていた。

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