大人の恋愛~背徳の行方~
一方、螢は、梨桜の話で、『自分は捨てられる』という、感情しか
生まれてこなかった。

怒りに満ちた気持ちのまま、自宅に帰り、部屋に閉じこもってしまい・・・

帰宅した時に、幸子と理が居合わせ、螢の態度が尋常じゃない様子
だった為、二人は、螢と話を聞こうとしたが、部屋には鍵がかかっており
誰とも話が出来る状態ではなかった。

「どうしたのかしら?梨桜ちゃんと何かあったのかしら?」

「・・・・・俺が、梨桜に聞いてみるよ。・・・・多分アレだな!?」

「理、何か知っているの?」

「うん、梨桜からこの間、相談されたんだけど、大学を代表する
 交換留学生に選ばれたんだよ・・・。
 たぶん、その話が原因だと思うけど・・・・・。」

「まぁー、梨桜ちゃん、凄い!!喜ばしい事じゃないの!?
 それなのに、何で螢は、あんな状態なの?」

「解らない。留学っていっても、1年半でしかないのに・・・・
 とにかく、梨桜に聞いてみるよ」

理は、幸子のいる前で、梨桜の携帯に掛けた。

「もしもし・・・・梨桜・・・・」

『・・・・・・・・・おさ・・む・・・・・』

「梨桜!! どうした!! 梨桜!!」

理の態度が変わったことで、幸子も慌てた。

『螢が、螢が、俺を捨てて行くのかって・・・・・どうしたらいいの?』

「えっ・・・・・・・そんな・・・・・・」

前に理が、懸念していた事態になってしまった。
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