TABOO~それぞれの秘密~
その口元はアイドルとは思えない悪魔のような魅力に満ち、その全てに引きずり込まれそうになる
「香水が完成してすぐ、ベッドの中で私から恋人に、この香りを移していますから、残念ながらお仕置きはありません」
「やっぱり恋人いたんだ。花梨ちゃんを狙ってたのに残念」
少しも残念だとは思っていない口調で笑う京一は
「恋人って、花梨ちゃんの上司でしょ?あの人、打ち合わせの度いつも違う香水の香りがしてたけど?」
「……」
「香りの数だけオンナの影。俺ならこの香りだけで満足だけど」