竜の唄

「よっしゃあ!」


まとめて三体とも光となったのを見届けて、イアンはガッツポーズをした。

ロゼもその後ろでほっと息をついている。


イアンはどうだといわんばかりにリアスを見上げてやった。



「おいおい、まだ次がいるだろ」


にやりと意地の悪い笑みを浮かべたリアス。

あらまあと感心していたイヴが、目くばせを受けて杖を振った。


すると、今度は鳥形の魔物二体と、馬型の魔物が三体現れる。



「鳥と、馬か。うーん。焼き鳥?」

「や、焼き鳥? また炎でってこと? 鳥は動きが速いからとらえにくいわ、さっきみたいな大きな術では無理よ」

「じゃあどうしようか」

「私は小さい術で応戦するわ。…馬なら地面に足がついてるから、ある程度広範囲の術でなんとかできるけど」

「じゃあ俺は鳥担当で」


地に叩き落とす、とのたまって、イアンは話も早々に切り上げ駆け出した。


跳びあがって喋っている間に突進をしかけてきていた馬のうち一頭の頭を踏み、ついでに体の下に来たその頭を斬りつける。

そのまま空から嘴で突き刺そうと狙いを定めていた鳥に襲い掛かった。



「ちょ、超人?」


呆気にとられていたロゼも、杖を地に叩きつけ魔法陣を出した。

馬のうちイアンに踏まれ斬られた一頭は彼に気をとられているが、残り二体はロゼに向かって突き進んでいる。


あれにぶつかられたらひとたまりもないだろう。

< 36 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop