生まれ変わる光
「ああ、そうだよ」
僕は彼女の頭を優しく撫でる。
すると彼女は自分の手を、そっと僕のもう片方の手に重ねてきた。
おそろいのシルバーのリングが、闇夜の中できらりと光る。
気が付くと僕らは、ぎゅっと手を握り合っていた。
何か言葉にできない想いを、お互いに伝えるかのように。
「ねぇ……。わたしも、一瞬の光になれたのかな?」
彼女の突然の言葉に、僕の心臓は飛び跳ねた。
ドクンドクンと波打つ心臓は、僕の焦りと比例していた。
彼女は握り合った手に、さらに力を加える。
僕もそれに答えるように、ぎゅっと手を握った。
それは半ば、僕の焦りを隠すための行動でもあった。
だけど、変な汗が背中を伝った気がする。
「……ああ、なれたさ。君はちゃんと、生きている意味を理解出来ただろう? それにこうやって、僕とも出会えた。だから君はとても綺麗で輝かしい、一瞬の光になったんだよ」
「……あなたにそう言ってもらえるなら、きっとなれたのよね。あなたが言う、その一瞬の光に……」
彼女は少し冷たくなった手で、僕の手を包み込む。