生まれ変わる光
夏の夜。
こうやって二人が身を寄せ合っていても暑くならないのは、君の身体が僕と違って冷たいからなのだろう。
僕は今更ながら、そんな大事なことに気付かされていた。
君の冷たくなった体温を肌で感じながら、僕はぼんやりと思った。
君はいつだって何にでも、一生懸命だった。
泣きたくなるような現実を突きつけられて、もう後がなくなった時も、君は僕に涙一つ見せなかった。
君じゃなくて僕が泣き出しそうになった時、君は笑顔で僕を受け入れた。
泣きたいのは、君のはずだったのに。
僕の居ないところでは君も、泣いていたのかもしれない。
だけど君は僕の前では涙を見せることも、弱音を吐いて逃げ出すことも、絶対にしないでここまで歩いてきた。
たとえどんな未来が、目の前に立ちはだかっていたとしても……。