生まれ変わる光



僕の涙は、まだ枯れそうにない。

だから涙を無理矢理堪えるために、上を向いた。


その拍子に瞳の表面から、また雫が零れ落ちる。




視界に入ってきたのは、もちろん満天の星空。


いつかきっと、この星空が今よりも愛しく感じられる時が来るだろうか。



もし来たとしてもその時に僕は、今は感じない孤独と切なさを抱いているかもしれない。



それでも僕は、何度だって星空を見上げてしまうだろう。




――君との約束を、果たすために。


――そして君を、見つけ出すために。




僕はまた、涙を流していた。

今ある現実が悲しくて、泣くわけじゃない。




ただ、あまりにも星空が綺麗すぎて。

ただ、ホタルの光が儚すぎて。

ただ、今ある幸せが嬉しくて。

ただ、君のすべてが愛しく感じられて……。



だから僕は、涙を流す。



ほんの少しの間だけ星空を見つめた後、静かに瞼を下ろした。



目を閉じれば、真っ暗な闇の世界。

だけど僕には見える。




一瞬じゃない、永遠の光が――……。




< 22 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop