生まれ変わる光
ホタルの姿は、一切見えない。
少し目を凝らして探してみたけれど、やっぱりその姿を見つけ出すことは出来なかった。
それはまるで、君がいなくなったことを象徴しているみたいで。
そのせいでなんだか、急に寂しさを覚えた。
僕はその寂しさを紛らわすように、空を見上げる。
そのおかげで、変わっていないと思っていたもののある変化に気が付いた。
あの頃と変わりなく輝いていると思っていた星空。
……だけど、気のせいだろうか。
少しだけ、ほんの少しだけど、あの頃より星が増えて輝きが増しているように思える。
特に僕の真上で一つだけ飛びぬけて輝いているその星は、あの頃にはなかったような気がする。
『次に生まれ変わった時は、わたしは星になりたい』
君の言葉がふと、遠い記憶の中で蘇る。
……そうか、君はなれたのか。
君が望んだ、その光に。
僕が見つけたその星は、まるで僕の心の声に答えるかのように一際チカチカと光を放っていた。