生まれ変わる光



本当に良く冷えたアイスキャンディーだった。

でも、この冷たさは嫌じゃない。



それにこのアイスキャンディーは、とても美味しかった。



口に入れた瞬間広がったのは、柑橘系の爽やかな甘さ。

しつこくもなく、薄くもない、ちょうど良い加減の甘さ。



夏の疲れをスッと癒してくれるようなその味は、さっきまで感じていた不愉快な蒸し暑さをどこかへ吹き飛ばしてくれていた。



「ねっ、美味しいでしょう?」



どうやら思っていたことがすべて顔に出ていたらしい。



彼女は僕の顔を覗き込みながら、ちょっと得意げにそう聞いてきた。



「……ああ。すごく美味しいよ」



彼女はまた、微笑んでいた。

まるで花が綻んでいくような、優しくて穏やかな微笑み。



青白い彼女の頬に、少しピンクが混ざったような気がする。




僕たちの間を、心地良い風が通り抜けていった。



その風で、彼女の艶のある髪が軽やかに揺れていた。



僕の心の中も、少しだけ軽くなった気がする。




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