生まれ変わる光
それからしばらくの間、二人とも黙っていた。
互いにアイスキャンディーを食べることに夢中になっていた。
二人とも何も話さなくなったことで、聞こえるのは虫たちのコンサートだけ。
静かな夜に広がるコンサートは、少しだけ僕の居心地を良くしてくれた。
アイスキャンディーも残すところ半分となった頃。
庭をぼんやりと見ていた僕は、視界の端の方で何かが光ったことに気付いた。
アイスキャンディーを口に運ぶ手を止めて、身を乗り出しながら、急いでその光った何かを目で追う。
「どうしたの?」
突然何かに反応した僕に、彼女が不思議そうに尋ねてくる。
彼女が持っているアイスキャンディーも、ちょうど僕と同じで半分ぐらいの量が残っていた。
「しっ! 静かに…」
光った何かの正体を、薄々と感じ始める。
この時期、夜に光って現れるものと言ったら……。