青空の下へーその手に願いを込めてー
「あ、あの、私、やっぱりそんなにいいお姉さんじゃないです…」

座っているベッドのシーツを軽く握りしめる。
心の中に引っかかるのはそう、点滴を倒してしまったあの子です。

先生は、私の目を見て優しく問いかけてきた。

「どうして、そう思うのかな?」

「……私、小さな女の子に、『お話したくない』…って、言われちゃって…」

はっきり言って、ショックでした。
今までそんな反応を返してきた子はいなかったからです。
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