青空の下へーその手に願いを込めてー
「んじゃ、頼んだからねー!」

そう言うと、東野先生は颯爽と去って行った。

そんな先生の後をぽかーんと見つめてから、私は渡された紙に目を落とす。

今からはお昼休憩の時間でしょう…東野先生…。

わざとらしい嘘を…。

とは言いつつ、これで何のためらいもなく明原先生に会いに行けます。

内心ガッツポーズしながら、ベッドを這い出た。
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