青空の下へーその手に願いを込めてー
私の病室は廊下の一番端にあるので、隣はひとつだけです。

この部屋に、明原先生が…

できるだけそーっと、そーっとドアを開けます。

ベッドの方を見ると、布団をかけず自分の白衣を掛け布団代わりにし、静かに寝息をたてる明原先生がいた。

掛け布団使えばいいのに…。

そう思いながら起こさないようにゆっくり近づく。

これまた起こさないように、近くの机にゆっくりと診察結果の紙を置いて……ん…?

……あ…眼鏡外してる。

今まで明原先生の眼鏡無しの姿は見たことが無かったけど、これはこれでアリですよね…。
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