青空の下へーその手に願いを込めてー
食中毒のせいか、少し血の気が少なく白い先生の顔をじっと見てしまう。

綺麗な顔をしばらく堪能してから、そろそろ帰ることにしましょうか、起こすのも悪いですし。

そう考えた私はくるりと体の向きを変え、出口に向かって歩き出したところで、手首に何かがふれた。
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