最強女総長×俺様総長
【凛side】
地下を出てからあたしは稀琉羅を連れて部屋に来た
凛「ごめんな、稀琉羅。あたしのせいで稀琉羅が悪いことになってしまったな」
稀「ううん、凛のためなら悪者でもなる」
凛「稀琉羅…悪いな」
稀「凛…」
凛「どうしたの稀琉羅?飲み物でも飲むー?」
部屋に立ちっぱじゃ失礼だもんねー
稀「どうして凛は、いつも一人で抱え込むの?どうして自分のせいにばっかするの?」
稀琉羅が突然そんなことを聞いてきた
稀琉羅も痛いところつくなー
凛「どうしてそんなこと思うんだ?」
あたしは知られたくなくて質問で返した
稀「質問してるのは俺だよ?答えて」
稀琉羅…
凛「その質問には答えられない……けど、今日稀琉羅のことを庇った理由は答えられる」
稀「…………」
凛「初めて会ったときに言ったと思うけど、稀琉羅はどこかあたしに似てんだよ。あの頃のお前は脆く儚く、いつか壊れそうなほど弱っていた。あたしはそんな奴らをたくさん見てきた。そいつらに居場所を与え、生きる希望をも与えてきた。だから、あたしらはお前を助けた。それが助けた理由………でも、それは建前。あたしはお前をみたとき、あたしと同じだと思ったんだよ………お前、あのままだったら自殺してただろ?お前の目にはそう書いてあったよ……だから、あたしはお前を止めたかった。なんとしてでも…………これがあたしが稀琉羅を庇う…守る理由。」
あたしは、最後まで稀琉羅の目を逸らさなかった
これがほんとうのことだから
ほんとうにあの時、あたしに重なって見えたんだ
このままだと、大切な存在に会えずに終わってしまうと感じたんだ
この世界にはクソのことがたくさんある
でも、守りたいものが絶対ある