最強女総長×俺様総長
でも、そのときの稀琉羅はまだ出会えてなかったんだ
あたしは、守りたいものを見つけてほしいと思い手を差し出した
一歩でも前に進ませたいと思って…
そして、あたしと同じ思いを同じ道を進んで欲しくないから…
稀琉羅は自分のやりたいように前に進んで欲しい
凛「こんな答えで悪いね」
稀「ううん。凛の気持ちが聞けてよかった!ありがと」
————ギュー
稀琉羅が抱き着いて来た
前より男っぽくなったな…
————ギュー
あたしも稀琉羅を抱きしめ返した
前にもこんなことあったな
初めてあったときも稀琉羅はあたしに抱き着いて来た
そのときは泣いてたけど…
そしてあたしは抱きしめ返してた
その時のこの背中は小さかったな…
今にも壊れそうな背中をしてた…
でも、今はあの時よりもたくましい背中になったな…
稀琉羅…
稀琉羅はもう一人じゃないよ…
今日みたいに心配してくれる仲間がいる
稀琉羅のことを大切に思っている人がいる
だから、あなたはみんなの前から消えちゃいけないよ…
あたしたちは数分間抱き着いてた