~宿命~
第34章 気持ちは一つ
みんなが誤心会を探しに出て3週間ぐらいが経ったある日。
やっと俺のもとに連絡が入った。
明隆:「おぉ!遅かったなぁ?見つかったか?」
Ⅵ:「ほ、報告します!見つけたのですが、謎の集団の奇襲を受けてほぼ全滅。」
明隆:「場所は!」
電話越しに聞こえた仲間の悲鳴が耳から離れない。
俺は他の場所を捜索している仲間に場所と到着時間を伝え、急いで仲間を助けに向かった。

到着した時には全員が横たわり、刃物で切られた痕(あと)や、強く殴られて骨がとび出している者までいた。
水和:「酷い…。」
明隆:「まだ近くに居るかもしれん。離れるなよ。」
俺は一人一人、息をしているか確かめてまわった。
無惨にやられた仲間を見ると涙が出てとまらない。
水和が優しく背中に手をつく。
全員を調べ終わった時、他の仲間達が到着した。
正道:「兄さん!これは…。」
明隆:「みんな息はある。定道、下の者に救急車と応急処置の用意させろ。」
定道:「了解です!」
明隆:「正道。残りのメンバーから15人を選び、ここに集合させろ。」
正道:「了解!」
< 173 / 200 >

この作品をシェア

pagetop