~宿命~
明隆:「お~い!大丈夫か?」
安居:「大丈夫よ!!バカにしてるのかしら。」
明隆:「小声で言っても全部、聞こえとるぞ。」
安居:「ちょっと!話しかけないでよ!」
俺は気付いていた。
既にブラックゾーンを抜け出し、気力だけで登っている事に。
心配になり、崖を見上げた時、安居が足を滑らせた。
安居:「キャッ!」
甲高い悲鳴と共に崩れた岩が加速して落ちてくる。
今までの俺は身の危険を感じた時、ブラックゾーンに突入していた。
だが、今回は違う。
岩など眼中になく、安居を助けたいという想いでブラックゾーンに入った。
明隆:「おい、動くな。」
俺は落ちてくる岩を腕で払い落とし、崖を登った。
足場の岩が崩れても根っこを握り、腕で体を引き上げながら安居のいる所に辿り着いた。
俺は安居の握っている根っこを触って強度を確かめた。
根っこと言ってもどれもこれも崖から突出るくらい太かった。
安居:「大丈夫よ!!バカにしてるのかしら。」
明隆:「小声で言っても全部、聞こえとるぞ。」
安居:「ちょっと!話しかけないでよ!」
俺は気付いていた。
既にブラックゾーンを抜け出し、気力だけで登っている事に。
心配になり、崖を見上げた時、安居が足を滑らせた。
安居:「キャッ!」
甲高い悲鳴と共に崩れた岩が加速して落ちてくる。
今までの俺は身の危険を感じた時、ブラックゾーンに突入していた。
だが、今回は違う。
岩など眼中になく、安居を助けたいという想いでブラックゾーンに入った。
明隆:「おい、動くな。」
俺は落ちてくる岩を腕で払い落とし、崖を登った。
足場の岩が崩れても根っこを握り、腕で体を引き上げながら安居のいる所に辿り着いた。
俺は安居の握っている根っこを触って強度を確かめた。
根っこと言ってもどれもこれも崖から突出るくらい太かった。