偽りの婚約者
お見合いから何日か経ったある日、安西千夏を呼び出した。
予想通り電話に出た時から冷たい態度で彼女の口からは辛辣な言葉が出てきた。
当然の反応だけど、これでは目的が果たしづらい。
どうすれば彼女の態度が軟化する……?
「私、貴方と同じ空間にいるのは苦痛なんです。――――――――。
……やっぱり、こんなの変です。――――――あなたのやり方は詐欺師と変わらないと思います」
俺といるのは苦痛だ詐欺師と変わらないと言い放ち帰ろうとした彼女の腕を掴み椅子に座らせた。
俺に怒ってるのは分かるが詐欺師?そこまで言うか。
「電話の時も冷たかったし……
お前って刺のある言い方しかできないんだなっ」
ついイラッとし言い返すと。
「貴方がいけないんです。あなたが不快な事ばかりしてくるからっ」
分かってるよ。やり過ぎだったって事は……。
「…………フゥ……確かにこの間の写真と強迫はやり過ぎだった。悪かった」