偽りの婚約者


「………これからの事だけど」



「破談にして下さい」



「それは困る」



「それはどういう意味ですか?」



「俺と婚約してほしい期間は3ヶ月……お願いできないかな?」



「無理です他の人にお願いして下さい」



復讐に協力する事に彼女は、なかなか首を縦には振らなかった。
仕方がないあれを使うか……。



「恩知らずのうえに冷たいな女だな。これを見たら考えが変わると思うけど」



携帯電話を開いて彼女に見せたのは創立記念パーティの夜に撮った写真。



「本当はこんな事したくないんだけど仕方ないよな」


安西千夏がショックを受けたのは分かった。
これを使う事は出来れば避けたかったけど仕方ねぇ。
こうでもしないと、引き受けてはくれそうになかったしな。
悪いな安西千夏、俺も必死なんだよ。



< 123 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop