偽りの婚約者


「どうして、そんな手紙が安西さんのお姉さんの所に送られてきたんだ?」


「分かりません」



「安西さんの家族は、お前の過去や復讐の事は知らなかったんだ。
大騒ぎになったんじゃないか?」



「千夏の両親には全て話しました」


「安西さんとは別れるのか?」


「千夏とは、今まで通りです。結婚する事も許して貰えました」



先輩は驚いていた。



「安西さんの両親が良く許してくれたな。
でも、これで結婚に向けて進んで行けるんだな。
もう心配はないな。良かった」



先輩に不審な所はないようだった。
きっと手紙を書いたのは先輩じゃないんだろう。
もう信頼している先輩を疑わずにすむ。



「じゃあ、今日はお祝いだな。もう一杯作って貰えますかマイアミってのを東條も飲むだろう?」


「あっ、俺はミスティーをお願いします」



「マイアミとミスティーですね?畏まりました」



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