偽りの婚約者


話しをしたいと言われたから、先輩には仕事が終わるまで待ってもらった。



仕事が終わり、先輩に連絡すると。


ここには自分の車で来たって言ったから、そのまま俺のマンションまで来てもらった。
子会社は、今まで住んでいたマンションからも充分に行ける距離にあり変わらず住んでいて、先輩も何度も来ているから知っている。


「わざわざ……、何の話しですか?」



「お前、玲奈さんとはどうなっているんだ?」



「っ……、……玲奈とは、もう駄目かもしれないです……。」



玲奈が家を出て、ここに来てくれた事、少しの間一緒にいた事、でも直ぐに連れ戻されてから会えなくなってしまった事を順に先輩に話した。



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