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 「好奇心が人を惹き付ける」
 鈴音は言った。
「知りたいという欲求を人は抗うことができない。平凡な日常でもいい、と、ある人は言う。それでもある日、刺激が高揚し、好奇心赴くままに行動する。人は飽きやすい。ならば好奇心赴くままに行動し、選択していくのも人生がより有意義になる」
 恭一は本を閉じた。パン、と音を響かせながら。その音の量は本の厚みを意味している。決して短い情報量を詰め込んだ本ではなく、濃い情報を含んだ活字媒体。
「その選択の先に失敗があっても?」
 鈴音は訊いた。
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