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 「これで、全部ですね」
 両手にリップクリームやハンドタオル、そして文庫本を手に持ちながら男は言った。
「ありがとうございます」
 鈴音は感謝を述べた。ぶつかってきたのは男の方なのに。
 文庫本を見ながら男は、「恭一と言います。たしかこの本の主人公も恭一では?」とさりげなく自己紹介をした。
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