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 「恭一だね」
 鈴音は言った。彼が持っていたリップクリーム類を受け取り、バッグに流し込んだ。彼女にとっては儀礼的な作業であり、幾分か大雑把だ。
「せっかくだからこの後、パンケーキとコーヒーを絡めながら文庫本の考察をしないか?」
 これは新手のナンパだろうか、鈴音はバッグに視線を向けたまま思う。
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