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 「マモルちゃん」
 いつまでたっても大事に扱う母親に多い呼称を絹枝は放つ。〝ちゃん〟づけを。
「母さん!」
「マモル、タイミングいいのね」 
 梨花は言った。
「いい男だな、高校生にしては」
 とリクルートカットは言った。
 マモルは制服を着ていた。わかりやすいように、梨花が着てくるよう指定したのだ。
「ホントにマモルちゃんが、マモルちゃんが赤城で待っているなんて」
 絹枝は梨花が言っていたことを冗談だと思っていたらしい。まあ、誰でもそう思うか、と彼女は納得する。
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