不機嫌honey
【シュリ】



新幹線でやってきた見知らぬ土地。



タクシーに乗って指定のホテルまで来ると、澪王たちのファンっぽい女の子たちがたくさんいた。



フロントで名前を言えば部屋まで通してくれるって言われたから。



「いらっしゃいませ。ご宿泊ですか?」

「藤代シュリです」

「藤代シュリ様ですね。お部屋のカードキーでございます」



受け取ったカードキーを手に、部屋まで向かった。



エレベーターに乗って、部屋がある階に降り立つと数人の人。



「あっ、シュリさん」

「よぉ、マネージャー」

「澪王さんのお部屋、こっちです」



澪王とは別行動なのかな?



先回りして待ってたとか?



「もっと目立たないようにしてきてくださいよ…」

「なんであたしが隠れなきゃなんないの。澪王がバレないようにすればいいだけじゃん」

「あなたも一応有名なわけですし…」

「知らな~い」

「部屋、ここです」

「どうやって開けんの…?」

「カードかざしてください」



おぉ、ロックが外れた!!



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