不機嫌honey
広いかも…。



「夕食は部屋でお召し上がりくださいね」

「澪王は?」

「軽く食べてくると思いますけど」

「あたし、ご飯いらない。飲み物だけでいいや」

「今手配します…」



ベッドデカい!!



澪王の部屋のより大きい~!!



「シュリさん」

「なに?」

「そのままでいてくださいね。あなたに変わられると、澪王さんがまた週刊誌のネタ持って来そうなんで」

「どんな意味?」

「浮気とか、別れるとか、そういうのナシで、このまま澪王さんを尻の下に敷いといてくださいって意味ですよ」

「敷いた覚えないけど」

「ははっ、そうですか。では飲み物だけ頼んで来ますから」



むぅ~…。



あたしが澪王を奴隷にしてるみたいじゃん…。



ワガママだけどさ…。



初めてのひとり旅で気を張ってたので疲れた。



パタッとベッドに横になると、やっと気が抜ける。



嬉しい…。



澪王がライブを見に来いって言ってくれたのが、たまらなく嬉しい。



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