不機嫌honey
むしろ俺は体だけの方が気楽でいい。



誰かに縛られるなんてゴメンだ。



「気晴らしに極上の女食いてぇ…」

「紹介する?セレブなマダム」

「遠慮しとく」



ユウリはユウリだった。



そして俺はシュリが目覚める前に仕事へ。



また怒るかもな…。



アイツは嫁かっ!!



だけど、抱きしめた感触は女だった。



柔らかくて、温かくて。



「どうかしてる…」

「ライブ中にその顔はやめてくださいね?」

「あ!?」

「怖いから怒んないでくださいよ…」

「うるせんだよ。紅茶買ってこいよ。無糖のヤツな」

「俺、ラッシュのマネージャーやめたいです…」

「俺らのおかげで事務所に認められてんだろ?アリのように働け」

「はい…」



マネージャーに軽い八つ当たり。



仕事にまで支障が出るようじゃ、俺はダメになりそう。



そうだ、こんなの俺じゃねぇ!!



「ツアー行ったら現地の女の子と遊ぼ~」

「週刊誌に載るからやめろ」



ヤダ。



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