BLACK or WHITE


「あー、かわいすぎて、やばいわー」


彼女の予想外の反応に、俺の顔も火照ってきた。

そうして、二人して顔をパタパタと仰いでいると、彼女がポツリと呟く。


「いや、何か…」

「ん?」

「壁ドンとか、そんなの馬鹿馬鹿しいとか思ってたんだけど…」

「だけど?」

「──好きな人にされるなら、悪くないかもって」

「……」


彼女は真顔で、爆弾を落としてきた。



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