私が王子様の婚約者!?
~悠翔side~

くっそ…姉貴たち、にやにやしてやがる。

親父たちまで…

ご本人である紗枝は、わかってないな…

「えー??どういうことーー??」

まだわからねーのか…

「紗枝ちゃん、悠翔はね、紗枝ちゃんに断られるとおもって、そわそわしてたのよ。」

げっ…姉貴のやつ…

「ほんと、いくら自分に自信がないからって、いくらそわそわしても意味ないのにねぇ」

か、母さんまで。

「そんなことないですよ。悠翔くん、十分かっこいいですよ。」

茉莉枝(まりえ)さん… あ、茉莉枝さんって紗枝のお母さんの名前な。

「そうそう。それに悠真先輩たちと親戚になれるなんて、うれしいです!!」

は、隼人さん… て、いうか親父たちってそんなに人気だったの??

「うれしいこと、いってくれるじゃねーか!!隼人!よし、婚約祝いに呑(の)むか!」

おいおい、ここ紗枝んちだぞ。親父。

「はい!いやーあこがれの悠真先輩と呑めるなんてー!!茉莉枝、ビール!!」

そういう、隼人さん。

「あ、隼人だけずるーい。私も麻梨先輩と呑むっ!」

え、茉莉枝さんも?

「そうねーー、呑もうか!茉莉枝!」

母さん…


まじかよ(笑)

「なんか、お母さんたち、呑みはじめたわねー…いいわ、ほっとこ。わたし、買い物に行ってくるから、あとよろしく。」

会長、自由だな(笑)

「じゃー、雪斗(ゆきと)に報告するか。悠翔に無事婚約者ができたって」



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