私が王子様の婚約者!?
~紗枝side~

ん?雪斗ってだれだろう?

そう思っていたら、でかけようとしていたお姉ちゃんが反応した。

「雪斗!?雪斗って今おっしゃいました!?」

お、お姉ちゃん…

「え、ええ。」

麻梨さん、おどろいてますよ…

「ぜひ!!呼んでください!」

「お姉ちゃん、知ってるの?」

そう聞くと、

「もー、わが妹ながら、雪斗先輩を知らないとは、あきれた…」

だって、そんなこと、いわれてもお姉ちゃんみたいにミーハーじゃないし…

「まあまあ、わたしたちは、紗枝ちゃんとはいれちがいで卒業しちゃったし、知らなくても無理ないわ。」

ま、麻紀さん、ナイスフォロー!


「いい!?耳かっぽじってよく聞きなさい!!真田雪斗(さなだゆきと)先輩!文武両道で、イケメン!!それで、桜花のプリンスだったんだから!」

そ、そうなんだ…

「それに、婚約者の麻紀先輩も一緒にプリンセスって呼ばれていたんだから!」


「へー…、姉貴と雪くんってそんなに人気だったんだ。」

さ、榊原くん、知らなかったんですか…?





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