私が王子様の婚約者!?
「麻紀先輩!今すぐ、雪斗先輩をここに呼んでください!」

だから、興奮しすぎだよ…

「お姉ちゃん、なんでそんな雪斗さんにきてほしいの?」

「あ、それ、俺もききたい。」

「私もー」

私、榊原くん、麻紀さんと続いて質問した。

「紗枝と榊原くんはともかく麻紀先輩も知らないんですか!?」

「だから、なんなのよ。」

麻紀さんがいった。

「今の桜花の3年って雪斗先輩や麻紀先輩のこと、知ってるじゃないですか。」

あ、そっか。お姉ちゃんと同級生は知ってるのか。

「それで、お二人の人気ってまだ根強いんですよ。特に女子に。」

「あら、それはうれしいわね。」

「で、桜花の女子でやってる裏のオークションでの需要が多いんですよ。お二人の私物の。」

「そ、それはこわいわね…」

「だから、お二人セットでサインしていただくだけで、10万は稼げるんです。さ、サイン色紙とってこよ♪」

わが姉ながら、おそろしい…

「わ、わかったわ…雪斗を呼ぶわ。」

「やったーー♪」

お姉ちゃんの迫力におされてだよ…




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