お嬢様になりました。《番外編》
「橘 エルザとデートしたって本当?」



マジかよ……なんでこいつがこんな事しってんだよ。


こいつの情報源はいったいどこなんだ。



「あいつとデートした覚えなんてねぇよ」

「でも仲良く二人肩を並べて歩いてたんだろ?」

「あ? ただ並んで歩いてただけで、仲良く肩を並べた覚えもねぇし」

「一緒にいた事は認めるんだ。 葵にはちゃんと話ししてたの?」

「それこそお前に関係ねぇだろ」



葵に言えるわけない。


でも言わなかったせいで、結果傷つけた。


あいつ泣いてたな……。


あの後消えるわ、次の日目も合わせてくれないわ……正直かなりきいた。



「葵の事好き?」

「何でお前にそんな事言わなきゃなんねぇんだよ」

「はぁ……そんなんだから、葵が不安になるんだよ」

「っ……」



それについては何も言い返せなかった。


ちゃんと好きになったのは葵が初めてで、自分でもどうしていいか分からない。


大切にしたいと思えば思うほど、傷つけている気がする。


葵はもう俺に愛想をつかしているかもしれない。





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