《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
その霊は幾多の動物霊と大勢の人間が絡み合って出来ていた。
助けて…… コロシテヤル ウォォォゥウン
身体の各部が思い思いの声を上げていて、その恨みや哀しみの念が、巨人の身体を取り巻くように霧となって漂っている。
「マズイわ? ユッキーを! のおまくさあまんだぁ……かぁぁぁつ!」
ドドォーォォン
激しい稲光がテディベアに落ち、金色にタテガミをなびかせたそれはすっくと立ち上がった。
悪徳奉行、早乙女雪衛門之丞忠恒サオトメユキエモンノジョウタダツネである。
「皆の者、変わりはないか?」
「ゆ、ユッキー、そんな悠長な事言ってられないのよ! 後ろ後ろ!」
「そんな事は解っておる。こういう獲物こそ我が腕の見せ所というもの」
助けて…… コロシテヤル ウォォォゥウン
身体の各部が思い思いの声を上げていて、その恨みや哀しみの念が、巨人の身体を取り巻くように霧となって漂っている。
「マズイわ? ユッキーを! のおまくさあまんだぁ……かぁぁぁつ!」
ドドォーォォン
激しい稲光がテディベアに落ち、金色にタテガミをなびかせたそれはすっくと立ち上がった。
悪徳奉行、早乙女雪衛門之丞忠恒サオトメユキエモンノジョウタダツネである。
「皆の者、変わりはないか?」
「ゆ、ユッキー、そんな悠長な事言ってられないのよ! 後ろ後ろ!」
「そんな事は解っておる。こういう獲物こそ我が腕の見せ所というもの」