《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「あっ! 事情を聞き出さなきゃ。待ちなさいっ! ちょっと貴女!」
咲邪は慌てて彼女の走り去った後を追ったが、既にその姿は無かった。
「もう居なかった。でも……餓鬼になってしまった子達は、バスドラを壊せば元に戻るのかしら」
「さぁなぁぁ。映画やテレビじゃそれでめでたしめでたしってなるからぁ、壊して終わりじゃねぇのかぁ
ぁ?」
「全く以て甘いわさ!」
ボッ ブボボボボッ
再びメラメラと怪しく燃える炎の玉が現れた。
「あっ! また出たんだ。人魂だ」
「斬汰、何回言ったら解るのさっ! 萌え魂って呼べっていつも言ってるんだわさ!」
シュボボボボッ
萌えリンから斬汰に向かって伸びた火柱が、彼の鼻先をかすめる。
「熱ッ! な、なにするんだっ」
「お灸だわさ。血行が、結構良くなるわさ」
寒いオヤジギャグを飛ばされて一瞬固まった覇龍が、それでも口を開いた。
「なぁぁ萌えリン。そこの所、どうなんだぁぁ? バスドラ壊せば解決なのかぁぁ?」
「餓鬼化した子達を浄拳で清めなければ駄目さ!」
噂に依ると『カシカシ』は、インディーズレーベルからCDをリリースするらしい。それが出回ってしまったら、日本中に餓鬼が溢れてしまう。部屋に戻った咲邪達は、萌えリンを交えて作戦会議を行っていた。
「マズイわね。餓鬼化が広がる前に何とかしないと!」
「それに、バンドのメンバーは完全に霊に憑依されちまってるわさ。アイツらは結界内で除霊しなきゃ駄目さ」
「でもカシカシのメンバー達は、素直に除霊させてくれるかしら」
「悪霊にそそのかされてる野郎達がぁぁ、俺達のぉ言うことなんかぁ聞くかよぉぉ」
覇龍は腹立たしげにタバコを揉み消した。
「そこはお前らが何とかするんだわさ。それが出来なきゃ、また修行の日々だわさ」
萌えリンはオレンジ色に輝いて、楽しそうにピョンピョンと跳ねた。
「それだけは御免だ。修行なんてまっぴらだ!」
咲邪は慌てて彼女の走り去った後を追ったが、既にその姿は無かった。
「もう居なかった。でも……餓鬼になってしまった子達は、バスドラを壊せば元に戻るのかしら」
「さぁなぁぁ。映画やテレビじゃそれでめでたしめでたしってなるからぁ、壊して終わりじゃねぇのかぁ
ぁ?」
「全く以て甘いわさ!」
ボッ ブボボボボッ
再びメラメラと怪しく燃える炎の玉が現れた。
「あっ! また出たんだ。人魂だ」
「斬汰、何回言ったら解るのさっ! 萌え魂って呼べっていつも言ってるんだわさ!」
シュボボボボッ
萌えリンから斬汰に向かって伸びた火柱が、彼の鼻先をかすめる。
「熱ッ! な、なにするんだっ」
「お灸だわさ。血行が、結構良くなるわさ」
寒いオヤジギャグを飛ばされて一瞬固まった覇龍が、それでも口を開いた。
「なぁぁ萌えリン。そこの所、どうなんだぁぁ? バスドラ壊せば解決なのかぁぁ?」
「餓鬼化した子達を浄拳で清めなければ駄目さ!」
噂に依ると『カシカシ』は、インディーズレーベルからCDをリリースするらしい。それが出回ってしまったら、日本中に餓鬼が溢れてしまう。部屋に戻った咲邪達は、萌えリンを交えて作戦会議を行っていた。
「マズイわね。餓鬼化が広がる前に何とかしないと!」
「それに、バンドのメンバーは完全に霊に憑依されちまってるわさ。アイツらは結界内で除霊しなきゃ駄目さ」
「でもカシカシのメンバー達は、素直に除霊させてくれるかしら」
「悪霊にそそのかされてる野郎達がぁぁ、俺達のぉ言うことなんかぁ聞くかよぉぉ」
覇龍は腹立たしげにタバコを揉み消した。
「そこはお前らが何とかするんだわさ。それが出来なきゃ、また修行の日々だわさ」
萌えリンはオレンジ色に輝いて、楽しそうにピョンピョンと跳ねた。
「それだけは御免だ。修行なんてまっぴらだ!」