《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
リハーサルにも関わらず『カシカシ』のメンバーは、まさに鬼気迫る様相を見せている。
「しかしぃ。実際演奏を見聞きするとぉ、確かに凄い迫力だぁぁ」
煙草の灰を落とすことも忘れて、覇龍はステージから目を離せないでいる。
「それがあのドラムの力か彼らの実力か解らないけど、確かにこれがCDになって流通したらマズイわね」
咲邪もそう負け惜しみを言わずには居られなかった。
───────
「お疲れ様ぁ〜」
「お疲れっしたぁ」
「良かったわよぉ、カシカシさんっ」
「有り難うございます、クロレトさんも最高っすよ。ツーバスにしたんすか?」
「ああ、ちょっとカシカシさんにインスパイアされちゃってねっ」
「そうっすか! 嬉しいっす! 本番も頑張って下さい」
「カシカシさんもねっ」
舞台袖で彼らと言葉を交わすが、とても鬼に取り憑かれた人物達には思えない。咲邪達は楽屋に入って顔を見合せた。
「萌えリン。居るのかぁ? 奴らあんなに普通だぜぇ?」
「ほんと、何かの間違いじゃないの?」
「バスドラムの音に依って力を得るんだわさ。普段は霊力を養う為にナリを潜めてるのさ」
斬汰の灯したライターの炎が大きくなって萌えリンに変わる。
「アジッ! 出た、人魂だ」
「斬汰っ! いや、一刻を争うから、今回は見逃してやるべさ」
炎の攻撃を避けようと身構えていた斬汰は、萌えリンから肩透かしを喰らってよろけている。
「覇龍。結界を張って定吉サダキチを呼ぶのさ。そしてドラムをすり替えれば、奴らにバレないべさ」
守護霊である『博徒の定吉』は少しの間だけ時間を操る事が出来るのだ。
「おう、そうかぁ。イカサマ(結界外の時間を止める霊術)を使うんだなぁ?」
「そうと決まればすぐ行動ねっ」
咲邪が覇龍のギターケースを持ってきた。
「よおし、行くぞぉ。オンキリキリセンダリマトウギソワカァァ」
「しかしぃ。実際演奏を見聞きするとぉ、確かに凄い迫力だぁぁ」
煙草の灰を落とすことも忘れて、覇龍はステージから目を離せないでいる。
「それがあのドラムの力か彼らの実力か解らないけど、確かにこれがCDになって流通したらマズイわね」
咲邪もそう負け惜しみを言わずには居られなかった。
───────
「お疲れ様ぁ〜」
「お疲れっしたぁ」
「良かったわよぉ、カシカシさんっ」
「有り難うございます、クロレトさんも最高っすよ。ツーバスにしたんすか?」
「ああ、ちょっとカシカシさんにインスパイアされちゃってねっ」
「そうっすか! 嬉しいっす! 本番も頑張って下さい」
「カシカシさんもねっ」
舞台袖で彼らと言葉を交わすが、とても鬼に取り憑かれた人物達には思えない。咲邪達は楽屋に入って顔を見合せた。
「萌えリン。居るのかぁ? 奴らあんなに普通だぜぇ?」
「ほんと、何かの間違いじゃないの?」
「バスドラムの音に依って力を得るんだわさ。普段は霊力を養う為にナリを潜めてるのさ」
斬汰の灯したライターの炎が大きくなって萌えリンに変わる。
「アジッ! 出た、人魂だ」
「斬汰っ! いや、一刻を争うから、今回は見逃してやるべさ」
炎の攻撃を避けようと身構えていた斬汰は、萌えリンから肩透かしを喰らってよろけている。
「覇龍。結界を張って定吉サダキチを呼ぶのさ。そしてドラムをすり替えれば、奴らにバレないべさ」
守護霊である『博徒の定吉』は少しの間だけ時間を操る事が出来るのだ。
「おう、そうかぁ。イカサマ(結界外の時間を止める霊術)を使うんだなぁ?」
「そうと決まればすぐ行動ねっ」
咲邪が覇龍のギターケースを持ってきた。
「よおし、行くぞぉ。オンキリキリセンダリマトウギソワカァァ」