《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「なんなんだこれは!」
「この身体は一体?」
小さな鬼のぬいぐるみ達は、身体を見回して口々に言い出した。咲邪はその様子を見て、一瞬顔を輝かせた後で斜に構えると、例の口上を唱え始めた。
「呼ばれた訳じゃないけれど……」
覇龍が続いて唱える。
「放って置ける訳もない……」
斬汰が大袈裟に目を瞑って後に続く。
「現世の生命脅かす、魔性の類いを駆逐する……」
「V系霊媒師咲邪!」
「同じく結界師覇龍!」
「同じく封印師斬汰! ここに推参!」
3人はひと所に集まって、思い思いの決めポーズを取っている。鬼のぬいぐるみ達は狐に摘まれたようにポカンと口を開けて咲邪達を見ていた。
「そ、その霊媒師達がなんの用だ? 儂らは鬼だ。霊では無いぞ?」
どうやら鬼達はとぼける作戦に出たようだ。
「お前らぁぁ、鬼の霊じゃないかぁぁ! カシカシのメンバーに取り憑いてるのがその証拠だろぉぉ」
覇龍がたすきを引き絞ってぬいぐるみ達を睨み付ける。
「お前達がファンの子を餓鬼に変えたんだ! 許せないんだ」
拳を握り締めた斬汰が一歩前に進み出る。
「怨念のこもったバスドラは破壊したわ? 音魂も出せない貴方達にもう餓鬼を生み出すことは出来ない。おとなしく観念するのね!」
そして咲邪が叫ぶと、鬼のぬいぐるみ達は円陣を組んでこそこそと相談を始めた。
「儂らが霊ならお前らはなんだ。儂らを祓うつもりか」
そう言って振り返ったのは般若の顔をしたぬいぐるみ。一番リアルに作り込まれたそれに鬼達のリーダーが取り憑いたようだ。
「そうよ。残念ながらおしまいね。斬汰っ!」
咲邪に振られるが早いか、斬汰はその拳に霊炎を点しながら気合いを入れる。
「ホイきたっ! 封印師の斬汰さまがお相手だ!」
咲邪は満足そうに頷きながら、また新たな口上を唱える。
「この身体は一体?」
小さな鬼のぬいぐるみ達は、身体を見回して口々に言い出した。咲邪はその様子を見て、一瞬顔を輝かせた後で斜に構えると、例の口上を唱え始めた。
「呼ばれた訳じゃないけれど……」
覇龍が続いて唱える。
「放って置ける訳もない……」
斬汰が大袈裟に目を瞑って後に続く。
「現世の生命脅かす、魔性の類いを駆逐する……」
「V系霊媒師咲邪!」
「同じく結界師覇龍!」
「同じく封印師斬汰! ここに推参!」
3人はひと所に集まって、思い思いの決めポーズを取っている。鬼のぬいぐるみ達は狐に摘まれたようにポカンと口を開けて咲邪達を見ていた。
「そ、その霊媒師達がなんの用だ? 儂らは鬼だ。霊では無いぞ?」
どうやら鬼達はとぼける作戦に出たようだ。
「お前らぁぁ、鬼の霊じゃないかぁぁ! カシカシのメンバーに取り憑いてるのがその証拠だろぉぉ」
覇龍がたすきを引き絞ってぬいぐるみ達を睨み付ける。
「お前達がファンの子を餓鬼に変えたんだ! 許せないんだ」
拳を握り締めた斬汰が一歩前に進み出る。
「怨念のこもったバスドラは破壊したわ? 音魂も出せない貴方達にもう餓鬼を生み出すことは出来ない。おとなしく観念するのね!」
そして咲邪が叫ぶと、鬼のぬいぐるみ達は円陣を組んでこそこそと相談を始めた。
「儂らが霊ならお前らはなんだ。儂らを祓うつもりか」
そう言って振り返ったのは般若の顔をしたぬいぐるみ。一番リアルに作り込まれたそれに鬼達のリーダーが取り憑いたようだ。
「そうよ。残念ながらおしまいね。斬汰っ!」
咲邪に振られるが早いか、斬汰はその拳に霊炎を点しながら気合いを入れる。
「ホイきたっ! 封印師の斬汰さまがお相手だ!」
咲邪は満足そうに頷きながら、また新たな口上を唱える。