《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「お前らの琴線震わす福音を……」
覇龍が後に続く。
「そして永遠の安寧を……」
霊炎で巨大化した拳を振り上げると
「滅邪メジャー!」
気合い一発、斬汰が浄拳を振り降ろした。
ドッスゥゥン!
「やったぁ!」
「いいえ! 効いて無いわっ」
浄拳の霊炎はあちこちに霧散してしまい、鬼達は睨みを利かせ、肩をいからせたまま立っている。
「効かない、駄目だ。守護霊を呼ぶんだ!」
「駄目よ! 降霊させる器が無いもの」
「これはどうだぁ?」
覇龍がカシカシファンの女の子が抱いていた着せ替え人形を投げて寄越した。
「こんなソフビ人形に? 出来るかしら」
「背に腹は代えられないんだ、やってみるんだ」
斬汰に促されるまま咲邪は目をつぶり、印を組んだ手にスカーフを被せ真言を唱えた。
「のぉまくさぁまんだぁ…………喝っ」
ビニールで出来た着せ替え人形の髪が銀色に変わり、妖狐『不知火』が現れた。
「なななんじゃ、これは! 人形ヒトガタをしておるではないか」
ぎこちなく首を回し、伸びきったままの手足を不自由そうに動かしながら眉をひそめる不知火。
「なんとか降ろせたみたいね。で、コン吉。少し窮屈だけど頼むわ」
「肘も膝も曲がらんぞ、霊媒師! これでどうやって戦えと言うのだ!」
しかしさすがは霊力の高い不知火。しばらくするとすっかりその身体に馴染んでいた。
「お取り込み中悪いんだがコン吉ぃぃ、霊力をこの筆にくれぇぃ!」
覇龍は高々と筆を掲げて妖孤不知火を急かす。
「う、ううむ。あい解った」
覇龍が後に続く。
「そして永遠の安寧を……」
霊炎で巨大化した拳を振り上げると
「滅邪メジャー!」
気合い一発、斬汰が浄拳を振り降ろした。
ドッスゥゥン!
「やったぁ!」
「いいえ! 効いて無いわっ」
浄拳の霊炎はあちこちに霧散してしまい、鬼達は睨みを利かせ、肩をいからせたまま立っている。
「効かない、駄目だ。守護霊を呼ぶんだ!」
「駄目よ! 降霊させる器が無いもの」
「これはどうだぁ?」
覇龍がカシカシファンの女の子が抱いていた着せ替え人形を投げて寄越した。
「こんなソフビ人形に? 出来るかしら」
「背に腹は代えられないんだ、やってみるんだ」
斬汰に促されるまま咲邪は目をつぶり、印を組んだ手にスカーフを被せ真言を唱えた。
「のぉまくさぁまんだぁ…………喝っ」
ビニールで出来た着せ替え人形の髪が銀色に変わり、妖狐『不知火』が現れた。
「なななんじゃ、これは! 人形ヒトガタをしておるではないか」
ぎこちなく首を回し、伸びきったままの手足を不自由そうに動かしながら眉をひそめる不知火。
「なんとか降ろせたみたいね。で、コン吉。少し窮屈だけど頼むわ」
「肘も膝も曲がらんぞ、霊媒師! これでどうやって戦えと言うのだ!」
しかしさすがは霊力の高い不知火。しばらくするとすっかりその身体に馴染んでいた。
「お取り込み中悪いんだがコン吉ぃぃ、霊力をこの筆にくれぇぃ!」
覇龍は高々と筆を掲げて妖孤不知火を急かす。
「う、ううむ。あい解った」