スイート・プロポーズ

「そうですね・・・・・・」


何と言うか、弁明したい気持ちになる自分が情けない。

恋人ではないのだ。

お互い、誰と会っていても関係ない。


「えっと、呼び止めてしまって、すみません。・・・・・・失礼します」


円花は会釈して、エレベーターに向かう。


(意外なふたり・・・・・・)


そういえば、夕食終わりに、リリが夏目に話しかけていた。

リリはモデルというだけあって、スタイルも良いし、とても綺麗だ。


エレベーターに乗り込めば、夜に染まる海が目に映る。


「ふぅ・・・・・・」


もしかしたら、モデルを目の当たりにして、自分への思いも冷めるかもしれない。

そう思いながら、円花は夜の海を静かに眺めていた。


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