スイート・プロポーズ

―――・・・・・・。

部屋に戻ってすぐ、円花はバスタブに湯を張った。

入浴剤を入れて、乳白色のお湯に肩まで浸かり、疲れを落とす。


「あ、充電・・・・・・」


携帯の充電が残り僅かなことを思い出す。

昼間、何度か電話がかかってきたし、コンビニで充電器を買うことも忘れていた。


「う〜ん・・・・・・仕方ない。買いに行こ」


明日帰るわけだし、もしかしたら充電も持つかもしれない。

けれど、不安は残る。

円花は上着を羽織り、部屋を出た。


「出かけるのか?」


部屋を出た瞬間、ちょうど戻ってきたばかりの夏目と鉢合わせた。


「充電器を買いに、コンビニまで」

「充電器? あぁ、忘れたのか」


状況を理解した夏目が、やれやれと肩を落とす。


< 108 / 294 >

この作品をシェア

pagetop