スイート・プロポーズ

半ばやけくそ気味に、円花は疑問をぶつけてみた。


「私よりも、リリさんのような女性の方が、その・・・・・・魅力的でしょう?」


自分で言うのも何だが、円花はあまり可愛い性格ではない。

意地っ張りで負けん気の強い自分の性格が、魅力的だとは思えない。


円花の問い掛けに、夏目はしばらく考え込んだあと、何故か窓際のソファーへと移動した。


「小宮が新入社員だった頃のことを、覚えているか?」

「部長が、教育係でした」


円花は仕方なく、夏目の前に腰を下ろした。


「あぁ。厳しかったか?」

「そうですね。かなり」


でも、厳しかっただけじゃない。

ちゃんと仕事ぶりを見て、フォローしてくれたり、評価してくれる人でもある。


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