スイート・プロポーズ
「おはよう、小宮」
「お、おはようございます!」
夏目の登場に、円花は驚いて椅子から立ち上がってしまった。
「す、すみません・・・・・・」
「いや。朝から元気だな」
小さく笑って、夏目は自分のデスクへ向かう。
鞄を置き、いつも通り給湯室へ。
「ん」
「ありがとうございます・・・・・・」
円花にコーヒーの入ったマグカップを渡すと、夏目は自分のデスクへ戻る。
(・・・・・・いつも通り、よね?)
これといった変化は、まったく見えない。
動揺もなければ、照れた様子もなくて、なんだか―――。
(告白されたの、私の夢だったのかしら・・・・・・?)
そう思うくらいに、夏目はいつも通り。
円花は雑誌に視線を戻すが、やっぱり意識は夏目へ向いてしまう。