スイート・プロポーズ
書類を作成しながら、チラッと時計を見る。
(今日も定時で上がれるわね)
残業知らず、とつい頭の中で呟いてしまう。
「小宮・・・・・・助けて」
「な、何してるんですか、倉本さん」
縋るように現れた倉本に、円花は笑顔を引き攣らせる。
「今から印刷所に抗議しに行くんだが、この会議用資料をお前に託したい」
「・・・・・・は?」
半ば無理矢理に押し付けられた資料は、半分ほど終わらせたらしい。
「部長に今日中に提出しろ、って言われたんだが、俺は印刷所にどうしても行かなきゃならないんだ!」
熱弁をふるう倉本と資料を交互に見つめ、円花はため息をつく。
「わかりました・・・・・・」
「さっすが小宮様! 今度飯でもおごるからさっ」