小さな光 ~月と太陽~
「なんで…なんでそんなに冷静でいられるの?
藤はあたしが好きじゃないんだ。
だから冷静なんだ」
「好きだよ」
『好きだよ』って簡単に言う。
けどあたしは藤に『好きだよ』よりも『離れたくない』と言ってほしい。
「嘘だよ…藤はあたしが、好きじゃないんだよ。
放して、放してよ」
藤の腕の中で暴れた。
あたしが好きじゃなかったらこんなに強く抱き締めないで。
「放して、放してよ。
もう藤なんかキライ
大っキライッ」
ジタバタと暴れていると、藤の強く大きい声が聞こえてきた。
「梓ッ」
その声に驚いたあたしは暴れるのをやめた。
「誰が…誰が離れられるかよ…
俺がいつ梓をキライだって言った?
俺にはお前しか…梓しかいないんだよ。考えられないんだよ。
いい加減分かれよ、このアホッ」
「………アホじゃない」
藤はあたしが好きじゃないんだ。
だから冷静なんだ」
「好きだよ」
『好きだよ』って簡単に言う。
けどあたしは藤に『好きだよ』よりも『離れたくない』と言ってほしい。
「嘘だよ…藤はあたしが、好きじゃないんだよ。
放して、放してよ」
藤の腕の中で暴れた。
あたしが好きじゃなかったらこんなに強く抱き締めないで。
「放して、放してよ。
もう藤なんかキライ
大っキライッ」
ジタバタと暴れていると、藤の強く大きい声が聞こえてきた。
「梓ッ」
その声に驚いたあたしは暴れるのをやめた。
「誰が…誰が離れられるかよ…
俺がいつ梓をキライだって言った?
俺にはお前しか…梓しかいないんだよ。考えられないんだよ。
いい加減分かれよ、このアホッ」
「………アホじゃない」