彼女志願!2nd
穂積さんはそのまま、本当に「仕方ない」といった雰囲気で苦笑いして、それからまだ完全に乾いていない私の髪に指を差し入れた。
「髪……」
「あ、今、乾かすところで――」
常日頃、お風呂から出たらすぐに髪を乾かしなさいと穂積さんにお叱りを受けている私。
子どもかよ!?って感じだけど、面倒というかなんというか……ついつい後回しにしがちで。
言い訳のようにぼそぼそと口にすると、穂積さんはふっと表情を和らげ、それから私の体を片腕で抱き寄せた。
「まぁ、今からおもいっきりクシャクシャにしますから、いいんですけどね」
「ん?」
おもいっきりクシャクシャ……
んん?
「さ、おいで」
そして穂積さんは私の耳元にささやく。
「本当の刺激を、僕が教えてあげます」